常見陽平『大学生のための「学ぶ」技術』

 常見さんから頂戴しました。ありがとうございます。大学一年生からキャリア教育をすすめるためには、そもそも大学でどんな目的をもちどんな手段でそれを実現していくか、ということが学習の前提としてあるでしょう。これからの四年間の基本設計が、将来の進路選択の重要なポイントであることは、わかっててはいてもなかなか難しい問題です。考えてみると、僕の大学生時代の最初のガイダンスで、教授たちはマックス・ウェーバーの『職業としての政治」を持ち出して何か講釈しましたが、正直いってただの自己満足にしかすぎないでしょう。常見さんの前作『就活難民にならないための大学生活30のルール』を映像化したものを、今年度のキャリアデザインの一年生向けの講義で利用してとても学生の反応がよく、また丁寧なつくりだったことに好印象をうけました。

 今回の本はさらに大学の勉強の仕方の基本をこれでもかという基礎的なところから説き起こしたものです。たぶんあらゆるレベルの学生に対応しているでしょう。僕もまもなく新一年生の前でキャリア形成のための心構えを話す機会がありますが、まずはこの内容を簡単に説明してみたいと思います。

大学生のための「学ぶ」技術

大学生のための「学ぶ」技術