特集「猫」『ユリイカ』11月号

 すごいね、ユリイカw 猫特集。頂戴しました。ありがとうございます。猫マンガ、猫マンガのブックガイド、各種寄稿者の思い入れたっぷりな寄稿で構成された、まか不思議な猫の特集本になっていますw また猫にふれた文豪たちのアンソロジーや、また文学ガイドもあったり、さきほどのマンガとあわせて(猫のしっぽよりも)長く資料的価値をもつと思われます。
 
 僕も猫(正確にいえば猫族)に囲まれてたのですが、一番愛していた猫は拾ってきた子猫でした。家にはたくさんの動物がいたのですが、なぜかこの拾ってきた子猫を両親は飼ってくれなくて、いまだに夢にそのことがでてきますw それから大人になっておまけに経済学者になって最初に書いた経済エッセイが猫の専門雑誌に連載した「アダム・スミスは猫が好き」w。さまざまな猫の話題を経済学の観点から書いてみましたw。日本銀行問題やトンデモエコノミスト批判の前に、やってたのが猫経済学です 笑。

 そして父親に頼まれて、筆名を使って書いたのが、当時は世界で二番目に出たベンガル猫の本。『ベンガル』。これはかなり苦労しました。ベンガル猫は父親が無数に飼っていたために観察には困らなかったのですが、それでも実際の飼育体験をもつ父親の体験と僕が外国の文献を読んで知った「ベンガル猫知識」とをすりあわせる作業が難しかったですね。編集者の人の仕事に疑問符がついた著作だったのですが、いまでも大切に書棚にあります。筆名でなくてもよかったな、とふと最近思っていますが。

ユリイカ2010年11月号 特集=猫 この愛らしくも不可思議な隣人

ユリイカ2010年11月号 特集=猫 この愛らしくも不可思議な隣人

  • 作者: 角田 光代,西 加奈子,荒木 経惟,町田 康,いがらし みきお,ほし よりこ,朝吹 真理子
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2010/10/27
  • メディア: ムック
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下が父親と僕(筆名)の共著。綺麗な写真は井川氏のもの

ベンガル―猫クラブ (カラー・ガイド・ブック)

ベンガル―猫クラブ (カラー・ガイド・ブック)

猫雑誌に連載されていた「アダム・スミスは猫が好き」の第一回(98年頃?)。全10回も猫経済学を書いた 笑
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080723#p4