デフレ脱却国民会議 緊急アピール

デフレ脱却国民会議 緊急アピール

昨日、採択したものと同内容と思います。細かいところが違うかもしれないので取材する際には事務局まで問い合わせのこと。

平成22年8月31日
緊急シンポジウムにて

1.【現状認識】リーマンショック以降、世界各国はデフレを回避するために大胆な金融緩和を行い、中央銀行のバランスシートを拡大させてきた。しかし、我が国は金融政策を軽視し、小手先の財政政策に終始している現状にある。その結果、昨今極端な円高が進行し、輸出産業、輸入競争産業は大打撃を受け、雇用にも深刻な影響を及ぼしている。
 また、日銀が昨日打ち出した追加金融緩和は、明らかに遅すぎる対応であり、規模も不十分である。まさに国民不在の金融政策と言っていい。

【要求】目先の極端な円高を即座に是正するため、政府および日銀に対してありとあらゆる手段(非不胎化介入、長期国債の買切オペレーションの上限枠撤廃など)を即座に実行することを求める。


2.【現状認識】すでに10年以上続いているデフレの原因は金融政策決定における誤った枠組みにある。日銀法の欠陥により、現在日銀は金融政策の目的と手段を独占する異常な状態が続いている。
同法の下では、学者、エコノミスト、メディアに日銀の意見だけが無批判かつ一方的に反映されてしまい、国民に対する真の説明責任が全く果たされていない。また、今回のような金融政策の大失敗に際しても、政府は日銀の責任を追及することができない。

【要求】政府が金融政策の目標(物価上昇率目標など)を定め、日銀は手段の独立性と国民に対する説明責任を持ってこれを達成する義務を負うこと日銀法に明記するため、法律の改正を求める。

以上

昨日のシンポジウムのロイター報道http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17026820100831
日経CNBCなどでも報道