ともかく企業を丁寧にサーチすること

 今日は企業説明会に参加した。来校していただいた企業や団体のみなさんには本当に感謝したい。また学生たちも例年になく真剣に取り組んでいて、いままでみた中で面談に濃密な時間が流れていたように思います。やはり現在の三年生の就職状況が厳しいことの反映でしょう。

 手前味噌で恐縮だが、拙著を読んだという学生がかなりいて、嬉しい反面やはりそれを就職に活かしてくれればと思う。就職のアドバイスは僕の場合はどうしても個々の対応を重視するので総花的なことではアドバイスの面では限界もある。原論は拙著、応用は個別の面と向かい合ったアドバイス という割り当てがいまの僕ができるベストの方法である。その中でこれから学生たちが春休みに入って行くのは、就職活動という面では正直不安もある。

 たぶんこのブログを読んでいる学生、OBも少なからずいることだろうからその人たち(もちろん就職活動している多くの学生)にむけて少し。

 ともかく自分に対する固定観念(「自分はこの職種、この職業、この場所でやりたい」などなど)を棄てて、細かく幅広く企業研究をしてほしい。少なくともスケジュールの中で二桁の企業や説明会のアポが入っていることが望ましい。そして大手や人気企業もいいが、それよりも中堅・中小企業に幅広く目配りしてほしい。企業を調べる、検索するということが趣味になるくらいに。

 それと履歴書が手書きの場合はともかく字は丁寧に。写真はちゃんとした写真屋さんで撮り多めに焼き増しを造っておくこと。履歴書の写真の枠内にぴったりおさまるように貼ること。友達同士の情報交換をするよるよりも就職課と情報交換を大切にすること。あたりまえだが講義がないときも土日休日を除いて就職課はやっているから。志望動機などを書く場合は自分で納得せずに親や周囲の大人にチェックしてもらうこと。事情がゆるせば就職課に人たちにも見せてから履歴書やエントリシートを作成するのもいいだろう。ともかく休みになってしまうので、自分だけの思いこみで就職活動を続けていてはダメ。大人をもっとうまく活用すること(もちろん礼はわきまえて)。

 そして焦ってきたらいったん就職活動を休止することも必要。自分を必要以上に追い込まないように。

 宣伝して申し訳ないが、ぜひ僕の本を読んでおいてほしい。少なからず役立つと僕は信じている。

 最近、読んだ『就活格差』は拙著と同じ問題を異なる側面からみていて興味を持った。僕はもし機会が与えられたら学生の就職でも最も未知の領域である留学生の就職問題で本をいつか書いてみたい。今度の本を書くまでに13年かかったともいえるから、留学生の就職問題について書けるのは何年も先だろうけど

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就活格差

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