2009年今年読んで感銘したマンガ本ベスト10

去年はこんな感じでしたhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081220#p2。今年は去年の『劇画漂流』や『パノラマ』みたいな大作がなく小粒な感じでした。以下は順位不同で思いだした順番。今年は翻訳ものもあり。

ちなみに『このマンガを読め!2010』(フリースタイル)、『このマンガがすごい2010』(宝島社)を見ると、面白いことに『パノラマ島』は去年も今年もほぼ選外の扱いw。あと確率的には無理目なのは承知で、この二冊ででてきた人たちのベスト5と僕のベスト10で共通するものが多かった人を探したら、それはおしぐちたかし氏と高橋修氏。僕がベスト20までつくればもっと同じ趣味の人を見つけることができるかもしれないけど。あと川原和子さんから頂戴した『センスオブジェンダー マンガスペシャル』は川原・永山薫金田淳子の座談が面白かった。というか暇なたわごととして傑出しているw

以下は僕のベスト10


第1位 ダブルタマキ『GIRL』……これはじっくり読むと素晴らしくいい。

GIRL(ガール) (Sanctuary books New comics)

GIRL(ガール) (Sanctuary books New comics)

第2位 ヤマシタトモコ『Love,Hate,Love』……50歳代になったばかりの大学教授をマンガでもてあそぶのはやめてほしい。将来に期待(妄想)しちゃうから 笑

Love,Hate,Love. (Feelコミックス)

Love,Hate,Love. (Feelコミックス)

第3位 アラン・ムーア『TOP10』1&2……アラン・ムーアのバブルが生成。来年も続くのか? ムーアの作品の中では短編抜かすとこれが一番好き。

トップ10 (AMERICA’S BEST COMICS) #2

トップ10 (AMERICA’S BEST COMICS) #2

第4位 沙村広明『シスタージェネレーター』……最悪のマンガ『ブラッドハーレーの馬車』と地下水脈では同じだが、これは読みやすい快楽を与える。

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)


第5位 谷口ジローセンセイの鞄』……今年はメビウス関連で谷口氏の旧作をかなり読んだ。この新作は谷口ジローならではの内面にはぐくまれる抒情がある。

センセイの鞄 1 (アクションコミックス)

センセイの鞄 1 (アクションコミックス)


第6位 よしながふみ『大奥』……個人的に今年の後半はよしながふみの季節であった。

大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)

第7位 ロクニシコージこぐまレンサ 完全版』……小世界の誕生と崩壊。

こぐまレンサ 完全版 (講談社BOX)

こぐまレンサ 完全版 (講談社BOX)

第8位 ヤマザキマリテルマエ・ロマエ』……いけないけない。この作品を忘れてたw。去年の『昆虫探偵ヨシダヨシミ』もよかったが、今年はこの作品超ワラタ

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

第9位 村上かつら『ラッキー』……去年読むべきだったが。家族とはうつろいゆく関係であることを描写。

ラッキー―Are you LUCKY? (ビッグコミックス)

ラッキー―Are you LUCKY? (ビッグコミックス)

第10位 衿沢世衣子『シンプルノットローファー』……この作者の作品群は大好き。描いている作品はすべて読みたいと思うぐらいに

シンプルノットローファー

シンプルノットローファー