一年に一回ケインズ詣で

 昨日のケインズ関係のエントリーに、「松尾匡さんが声高にいうまではケインズの『一般理論』の中のただひとつの政策が華麗にスル―」とか書いたけど、はてぶでid:himaginaryさんに指摘されて、ちょうど一年前にここで同じようなことを書いてた。たぶん後期の講義が目前に近づくとこころのどこかでケインズに救済策を求めたくなるんじゃないかな(笑)。

 その一年前のエントリーをうけてhimaginaryさんが書いたエントリーがこれhttp://d.hatena.ne.jp/himaginary/20080927/keynes_reflation。ここには昨日、ここで書いた『一般理論』第19章の簡潔な整理が書かれている。あとid:JD-1976さんにコメント欄で教えてもらったのが、id:elliyaさんのところで『一般理論」第19章のこれまた要約が読めるhttp://d.hatena.ne.jp/eliya/20090207/1233995034

 というわけでこの第19章はわりと注目されているんだけど、それは残念ながらネット中心であり、多くのケインズ本では特に日本では華麗にスル―状態である。

 実はバジ★コさんで書く本の企画が二転三転するうちになに書いていいのかわからなくなったので個人的には「ケインズ」をずばりとりあげるのも、日本経済思想史研究者の僕にはかなりチャレンジだけど、いまのご時世と論壇トレンドに抗する意味ではいいのかもしれない。まあ、その前に某洋経済これから最終局面。松尾某に冷やかされてもここで終わりにしないと大学教員の地獄の後期がまってるのでやばし 焦焦。