求む! 河上肇賞、応募者

 河上肇賞の選考委員に今年からなりました。藤原書店のホームページはまだ改定されてないですが(汗)、媒体誌ではすでに第五回の募集を行っております。すでにあと三カ月を切ってますが、もしお手元に出版の目途のない単著原稿、博士論文、ジャーナリスティックな成果の集大成などありましたらぜひ応募していただければ幸いです。あと三カ月あれば大概、書ける分量です。多少の増減はいいんじゃないかと思います。個人的には、専門研究ももちろんいいのですが、ジャーナリスティックな時論的なもの、もしくはそれと専門研究との懸け橋的なものなどがこの賞の過去の受賞作をみてみると多い気がします。決して大学人だけに限られた賞ではないのです。

 それと以下に応募要項をコピペしましたが、未発表原稿とは全体が単行本として公刊されていないことを条件としている、という意味です。一部分が紀要や共著などに掲載されてたり、一部分が既発表でも問題はないと聞いています。詳細を確認されたい方は以下の河上肇賞事務局までお問い合わせください。

 今年の選考委員は、御厨貴川勝平太赤坂憲雄山田登世子、三砂ちずる、一海和義の各先生方、藤原書店社主、そして僕だったと記憶しています(記憶間違いだったらすみません。あとで訂正します)。

 僕がざーっとブログなどを拝見したところ、潜在的・顕在的に「応募してもらえたらなあ」という方々はかなり多いです。ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。そろそろ松尾匡さんの二年前の受賞作が今月にもでるそうです。原稿段階で拝読してますが、かなり面白いですよ。


 河上肇賞の趣旨は以下に

賞の趣旨
  明治から昭和にかけて、経済学・文明論・思想・歴史から文学評論・時論まで、学者として、文人として、またジャーナリストとして、幅広く論を展開した河上肇(1879-1946)。その歿60年を機に創設された「河上肇賞」の第4回応募作品を募集いたします。

 本賞は河上肇についての研究に対して授与するものではなく、上記のような河上肇の業績に該当する領域の作品で、狭い専門分野にとどまらない広く今日性を備えた視野に立ち、かつ散文としてもすぐれた仕事を顕彰して、将来の飛躍を支援することにより、ゆくゆくは多くの優れた書き手が鎬を削る場を生み出すための一助となればと考えております。

 時代と格闘し、新しい世紀の日本と世界を担う未来の論客の、多数の応募をお待ちしております。

応募条件などは以下に。正直いって僕が応募したかった。ずるいぜ、松尾さんw

■審査対象
12万字〜20万字の日本語による未発表の単著論文(一部分既発表でも可。詳細は事務局にお問合せ下さい。)
経済学・文明論・文学評論・時論・思想・歴史の領域で、狭い専門分野にとどまらない広い視野に立ち、今日的な観点に立脚し、散文としてもすぐれた作品。

■提出要領
・A4用紙に40字30行(縦に使い横書きで印字、または横に使い縦書きで印字)で印刷されたワープロ原稿にて提出する。(電子メールへの添付またはフロッピーディスク等にて電子データも提出する。使用ソフト、ワープロ機種も明記すること。)
・目次と梗概(4000字)、自己業績と履歴を必ず添付する。
・応募原稿・書類は返却しない。

■提出〆切
2009年8月末日 事務局必着

■賞品
《本賞:1名》藤原書店から単行本として公刊、および記念品を贈呈
《奨励賞:若干名》記念品

■主催
株式会社 藤原書店
■事務局
株式会社 藤原書店内
e-mail:kawakami-sho@fujiwara-shoten.co.jp