●安場経済学の意義とその背景(2005年の記録)
安場保吉氏を偲ぶ会の記録。特に第一部の尾高煌之助「数量経済史と安場先生」は必読。ところでこの文書をプリントすると大阪大学の英字ロゴが大きく。これは変だと思う。
http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~takii/shinobukai.pdf
また篠原三代平氏の回想での発言
「私やチャールズ・ホリオカ氏は,2001年初頭,消費税切り下げとその切り上げを組み合わせて国内需要を浮揚させる政策措置の論議をしたところ,安場氏はまったく同じ意見で,これが後に中谷巖,猪木武徳,篠原,ホリオカ,安場の共同提言「デフレ克服,所得税減税,消費税率を上げよ」(『朝日新聞』2002年11月28日記事)となって結実しました。(そのとき,消費税切り下げの代わりに,所得税減税を先行させる案に代ったのは,安場氏の意見によるものです。)この考え方に賛成する人は少人数でしたが,そのまとめ役になったのは安場氏でした」
も興味深い。これはどんなのか忘れたけれども変形版山形浩生流消費税切り下げ切り上げ論なのかな?
安場氏については、「東アジアの奇跡」論者、さらに「幻のアジアの奇跡」論者含めて総なで斬りにした次の本が面白い。
東南アジアの経済発展―経済学者の証言 (MINERVA人文・社会科学叢書)
- 作者: 安場保吉
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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●kiichiro Yagi History-Oriented Economics in Kyoto(2004年の論文)
八木紀一郎先生の京都大学における「歴史的経済学」の回顧と評価。出たとき読むつもりがいままで失念。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/ker/73/1/11/_pdf
●日本へのゴドウィンの与えた影響(福田徳三関連)
The Impact on Japan of William Godwin's Ideas
Atsushi Shirai
American Journal of Economics and Sociology, Vol. 29, No. 1 (Jan., 1970), pp. 89-96
http://www.jstor.org/pss/3485228
●BrodaとWeinsteinの“創造的破壊”と物価水準論文(日本版が楽しみ)
http://faculty.chicagogsb.edu/christian.broda/website/research/unrestricted/BrodaWeinstein_CreativeDestruction.pdf
●国際的な計量経済学の権威雨宮昭一氏による古典期ギリシャの経済学
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/24832/1/73.57.pdf