補正予算組まずに消費税増税延期(ないし凍結)がなぜできないのか?

 産経新聞の記事「消費増税」効果とリスク検証 予定通りか、仕切り直しか (産経新聞) - Yahoo!ニュース” http://htn.to/CXbLW7

 この記事中にあるエコノミストの意見は、典型的な財務省発の意見と同じものだ(この論説などで紹介した「純」減税案)。

<SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストの話「来年4月に消費税率は予定通り引き上げるべきだ。引き上げ直後の景気の落ち込みについては、補正予算を組んで対応すればよい。この方法を取れば、税収も確保でき、政府が目指す経済成長と財政健全化の両立が可能となる。>

似たような発言は多くのエコノミストや評論家、メディアの記者たちが書いている。お疲れ様である。

さてこのような意見については、このエントリーの表題のように消費税増税を延期すればいいのではないか。というのが普通の常識だ。経済学など不用である。

毎日似たことを書いているので、今日は高橋洋一さんの発言を紹介して、上記エコノミスト氏のような意見への反論に代える。

https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/369680704486928384
消費税増税:景気の落ち込みはたいしたことないという人は増税した分を財政支出で使うからとの前提がある(官僚系某シンクタンク試算)。財政支出としてあがるのは公共事業。それに租税歳出の投資減税、法人税減税まで。租税歳出でもなぜか消費税減税(=増税しない)は絶対にでてこない
https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/369681485004951552
消費税増税を景気の観点からのみ論じると、そのために財政支出(含む租税歳出)するから大丈夫となって、族議員+官僚の術中なんだよね