東京弁、どのくらい知っているか

 小林信彦のエッセイ集『昭和のまぼろし』をまた取り出していくつか読んでいると、東京弁について小林氏が書いていた。彼のあげた東京弁リストの中で僕がいまでも使ったり、あるいは過去使ったこともある東京弁を選んでみた。

 おみをつけ(小林氏も書いているが、僕も「味噌汁」という表現は非常に汚い、という感覚をいまももっている)
 すこぶるつき
 野暮用
 今日日
 くたびれる
 斜にかまえる
 居職
 迷い箸
 物入り
 大川
 湯
 こすい
 とどのつまり
 しみったれ
 のっけ
 ぶっかけ
 ポチっと
 まっつぐ
 アキバノハラ(これ、爺さんが使用していた。以外に似た用例は多かったと思う)
 

 小林信彦氏があげていた東京弁リスト全37中18をいまでも稀に(中には頻繁に)使用している。もっともブログではまったく使っていないだろう。祖父母が東京の下町出身(実はいまもって正確に地名を知らない)であるが、その後、一族の大半は山の手に移動してしまった。祖父母の孫の世代の東京弁の残存率は(リストだと)50%ほどである。おそらく僕の子供の世代は完全に使わないでただの知識と化すのだろう。


 しかしwikipediaの現状だと、下町言葉は「江戸言葉」であり、「東京方言」は山の手の言葉になっているのか。「東京弁」という範疇は小林氏のエッセイだと前者を意味するのだけれども、東京という冠は後者で使うのが一般的なのだろうか。


 ここらへんどうなのか少し知りたいので調べてみる予定。それと東京弁の代表みたいなイメージの「べらんめえ」なんか無理に使わないかぎり(いやそういう記憶すらないけども)会話で用いたことはないな。ブログで使ってみるかな(笑)。


 それとこの三連休中に読んで最も感銘したのが、かって近所だった石神井公園(正確には三宝寺池)の出店(下のマンガの表紙がそこ)が舞台にもなっている下のマンガ。これもある意味で小林信彦的東京探訪記。しかしこの主人公食べすぎなので他人事ならぬマンガ事なれど心配。


孤独のグルメ (扶桑社文庫)

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