倉山満『帝国憲法の真実』はいい本。くららの意見には賛成するところと反対というか「トンデモ?」wと思うところもあるが、この本がいいところは新書では異例なほど参考文献が充実し、また独学者用にコメントや学習の方向が書かれていること。異論があれば自分で調べることも可能。
例えば、この本の参考文献を導きにしてもいいし、または倉山本で出てきた佐々木惣一の考えをもっと知りたかったり、「生存権」などくららと長谷川三千子氏との共著などでは不当なほど貶められてた人権関連は、自分で調べることがいまのネット環境でできる。僕のこのエントリーはその産物。http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140531#p1
また第二章を読むと、安倍首相の集団的自衛権を認める「解釈改憲」を立憲主義から批判するのは止めた方がいいこととにも気が付く。その手の批判は、立憲主義を都合よく利用してるだけ。戦後、一貫して「解釈改憲」の歴史で、集団的自衛権を認め‘’ない‘’というのも「解釈改憲」の結果だった。‘’認める‘’だけ批判し‘’認めない‘’は批判しないのは欺瞞であることがわかる。
なかなか刺激的だが、いったい今の日本でこの本をどれだけのひとがちゃんと読むのかその方が心配…というほどでもないが懸念される 笑 本である。
- 作者: 倉山満
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2014/05/01
- メディア: 新書
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