ブログ上の経済論戦は停滞的か?


下にも書いたけれどもとある事情で猛烈な勢いで「ネットの経済学」を改変する予定(元ネタはここの後半)。原稿1本と校正となによりも学期末を控えなんだかなあw。ちなみに一部は本務校のオープンキャンパスの公開授業用でもあるけども。


 04年の後半からたぶん経済学者はブログに関心をもったと思う*1。たぶん僕のブログなんかもかなり最初期に位置するのかなあ(経済学史学会のメーリングリストでは赤間先生からわざわざご紹介いただいたほど珍しいことだったのかも。ここらへんの客観的な情報ほすい)。経済系ということではすでに稲葉さんとことbewaadさんとこがあった(と思う。旧ELLeは稲葉さんのブログがアイディアの雛形)。


 梶ピエールさんと小田中さんたちがいつはじめたか記憶がないのでこの際なので教えてほしいw。ああ、キムタケブログがあるかw、あれが先駆ですかね、やはり。しかし経済学者でもエコノミストでもないのでまあなんといっていいのかわからんが…。そういえば塩沢先生のブログもあったが以下略)。


で、ざ〜っと田中的観察によれば、ブログ上の経済論戦で以下のものが思い浮かぶのだ


1 稲葉ブログ上での「中年真剣しゃべくり」 → 内藤朝雄本田由紀各氏の自論への批判を中心に回転。本田、飯田ブログにも飛び火だがすでに稲葉ブログで問題の核心はでまくり


 田中ブログ(旧Elle)での、高橋洋一暗黒卿vs田中の郵貯民営化のうんこの投げあい議論


 梶ピエールさんのところの間欠泉的に息長く続いている「第二次ブレトンウッズ体制」論争みたいな話


 切込隊長のキムタケ・日本振興銀行問題切込(論戦というか格闘 インパクトだけでは最大級)


 まっつあん(パオロ・マッツァリーノ)vs山形さん・飯田さん論争


 bewaad さんvs馬車馬さん論争(いろんな話題)


 福井総裁スキャンダルネタ(これも論戦状態なのは一部)


 ぐらいですか? 忘れてるのあればご教示ください。個人的には一往復のやりとりながら、もっとも本質的な論戦だったと思うのは、大竹文雄さんvsモリタク先生・田中論争だと思うな。かって掲示板で小野vs山形論争が一往復ながら見事に両者の対比を鮮明にしたように(最初にリンクした「ネットの経済学」では元原稿の注にはいっていたので省略されているが、改訂版ではでかくとりあげる予定)。っていったら自画自賛すぎかな。でもそう思うのだバカボンド


 しかしなんか少なくねえ?


(付記)アメコミ論戦は増田経済本ネタとして経済論戦に加えていいものかどうか。あと最初にリンクした「ネットの経済学」にはザモデル論争と郵政民営化論争なんかが苺からはいる予定。総括は稲葉さんと黒木玄さんとのIntercommunication上の04年はじめの対談。この対談で事実上、掲示板における経済論戦のまとめと終焉が告知されたようなもの。そのあとにブログの時代へとスイッチ。

*1:このエントリーの人名についてはこのブログのはてなアンテナにでてくる人たちなのでフルネーム他省略しますた