2007年上半期経済書ベスト10(暫定版)

 昨日、松本からの帰りの車中で、うとうと白河夜船だったのですが、そのときに今年の経済書(経営書は抜かす)は本当に面白いのが多いよなあ、とかぼーっと思いました。ま、自分の世界初のバーナンキ本は一応自粛して置いとくとして 笑)、どんなものがいま私の脳裡にあるのか列挙してみました。

 
 まだ興味はあるけれども読んでいない『ガルブレイス』三巻本、『旧約聖書ゲーム理論―ゲーム・プレーヤーとしての神』などがありますが。ちなみに後者はケン・スミス(山形さん訳)『誰も教えてくれない聖書の読み方』を読んだり、私のキリスト教理解のとっかかりをその昔与えてくれたヴァン・ルーン(岩波文庫)の『聖書物語』(上)を再読してから読もうと思ってます。前者の『ガルブレイス』は周辺の事実をおさえる点から興味ありますね。特に経済統制や爆撃調査をしてたころのガルブレイスはそこそこまとも?だったので面白いかもしれません。

 さて寝ぼけ眼で列挙した上半期ベスト10候補(順不同、昨年12月からのものを対象)

安達誠司『脱デフレの経済分析』(藤原書店)
中原伸之『日銀はだれのものか』(中央公論新社
竹森俊平『世界デフレは三度来る』(講談社
ペリー・メーリング 『金融工学者フィッシャー・ブラック』(日経BP社)
増田悦司『日本型ヒーローは世界を救う!』(宝島社)
野口旭『エコノミストたちの水晶玉』(東洋経済新報社
中島隆信『障害者の経済学』(東洋経済新報社
レヴィット&ダブナー『ヤバい経済学』(東洋経済新報社
小峰隆夫『日本経済の構造変動』(岩波書店
大竹文雄『経済学的思考のセンス』(中央公論新社

あえて3つ選べ、といわれたら安達、メーリング、レヴィット&ダブナーでしょうか。

皆さんはどうでしょうか? ほかにも良書あれば教えてください。専門書でもいいっす。

え? 得意のワーストはどうしたかって? みんな「リフレ派だった」「バーナンキブラボー」などなどで超不作なの(;;)。ただワーストというよりも、私にはよく理解できない本としては伊東光晴氏の『現代に生きるケインズ』がぶっちぎりです。