内閣府のデータをみて、物凄く多く、また氷山の一角だとも思うので以下に経済学との関連性があるものを掲示。
主に自分のためのリンク集。論文はまだ要旨しかみてないのでこれから読んでみる。
内閣府男女共同参画のデータ
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/data/pdf/dv_data.pdf
Anna Aizer(2010)The Gender Wage Gap and Domestic Violence
http://www.brown.edu/Departments/Economics/Faculty/Anna_Aizer/main_files/research_files/wagejune16_2009_name.pdf
女性が中心となって働いている職場での男女間の賃金ギャップに注目。男女間の賃金ギャップが縮小するほど家庭内暴力が減少していく。これは家庭内の交渉モデルとも無矛盾(ざっくりいうと女性パートナー側の交渉力が上がる)。つまり労働への報酬で、男女間で賃金ギャップが少なくなるほど、家庭内暴力が減り、女性の健康が促進されていく、というのが要旨。
Anna Aizer(2009)Poverty, Violence and Health: The Impact of Domestic Violence During Pregnancy on Newborn Health
http://www.brown.edu/Departments/Economics/Faculty/Anna_Aizer/main_files/research_files/pov_violence_health_july_2010.pdf
Anna Aizer⁎, Pedro Dal Bó(2009)Love, hate and murder: Commitment devices in violent relationships
http://www.brown.edu/Departments/Economics/Faculty/Anna_Aizer/main_files/research_files/love_hate_murder.pdf
家庭内暴力が周期性をもつことの分析と対策。家庭内暴力を振るわれた女性が当局に助けをもとめても、またしばらくするとその夫やパートナーとの暴力的な関係性に戻ってしまう現象の解明。
ロンボルグが家庭内暴力のコストについても書いている。
https://www.weforum.org/agenda/2014/09/domestic-violence-cost-war-development-goals/
Alberto Alesina, Benedetta Brioschi, Eliana La Ferrara(2016)Violence Against Women: A Cross-cultural Analysis for Africa
経済的な依存が家庭内暴力を生んでいるという実証研究
http://www.nber.org/papers/w21901
マリナ・アドシェイド『セックスと恋愛の経済学』(東洋経済新報社)では、外国人妻とその夫の家庭で、家庭内暴力や離婚の報告が頻繁なのかを分析している。例えば会社で働くスキルを持つ夫と専業主婦の比較的優位の組み合わせでは、実証的レベルでは破たんしやすい。それに対して著者は、家庭内取引では効率的ではないが、似たもの同士で結婚したほうが幸福になるとしている。
セックスと恋愛の経済学―超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業
- 作者: マリナ・アドシェイド
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: Kindle版
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