数日前にtwitterで以下のようなことをつぶやいたら内藤陽介さんから長文のメンションをいただいて、深く同意したので、(ご本人には無断で申し訳ないが)自分のためにメモとして記載しておきます。
https://twitter.com/hidetomitanaka/status/368166476546453504
内藤陽介さんが、昨日エントリーした「ニッポン萬歳」http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-302.html 僕はここに書かれている歴史の見方に賛同している。だが常に僕らの歴史観は間違っているかもしれないことにも注意が必要。それを担保するのは、柔軟性。残念なことにこれは教育では学べない。
内藤さんのメンション
https://twitter.com/yosuke_naito/status/368284944885223424(以下四連投)
@hidetomitanaka ありがとうございます。要するに、日本と日本人を相対化したうえでポジティヴにとらえようだけなのですが、相対化に重きを置きたがる人は、自分は一般人とは違うという上から目線の自虐的史観に、ポジティヴにとらえようとする人は相対化を拒否する傾向が強くて、どちらと話をしていても疲れるばかりです。かつてイスラム学科というところに籍を置いていたせいか、いわゆる原理主義的な思考や言動がいかに危険で世の中を蝕むものか、それなりにわかっているつもりですがどうも、日本では保守の人もリベラルの人も、傍から見ると自分たちが原理主義に陥っていることに無自覚で困ったものです。なお、柔軟性を養うのはたしかに教育では無理でしょうが、高校生に『方丈記』なり『平家物語』なりをきっちり読ませれば、日本人の伝統的な価値観は、諸行無常であり、「(何かに)とらわれる」ことを拒否することであることくらいは理解できるような気がします。少なくとも、それがいわゆる原理主義とは対極のしせいであることも。だらだらと書き連ねて、失礼いたしました。
内藤陽介さんの最新作も上のことを頭において読むといいかもしれません。
蘭印戦跡紀行: インドネシアに「日本」を見に行く (切手紀行シリーズ6)
- 作者: 内藤陽介
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2013/08/10
- メディア: 単行本
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