米国の社会企業である「コモン・グラウンド」「コミュニティ・ソリューションズ」の創設者で、ホームレスの自立支援に貢献しているハガティ氏と青山氏との対談。
公的支援と私的な経済活動のはざまの領域で活動する社会企業の役割とその実践を詳細に説明している。僕は偶然に、社会企業に関するニコニコ生放送の番組に出たことがあるが、そのときの印象では、日本では概念的にも混乱があるし、実践的にもよくわからない側面が多かった。また昨日のエントリーでとりあげた藤田氏の本では、社会企業は批判の対象でもあり、そこが非常に関心をひいたところでもあった。
本書は少なくとも日本の社会企業についての理解をすすめるうえで大きな役割をもつだろう。対談もこなれていて写真も多く、ソフトカバーの効果もあり、読みやすい。
参考:藤田孝典『ひとりも殺させない』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20130602#p3
ニコニコ生放送「社会的企業ってナニ? 社会的企業が日本を変える!?」の記録http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20120228#p5
10万人のホームレスに住まいを! 〔アメリカ「社会企業」の創設者ロザンヌ・ハガティの挑戦〕
- 作者: 青山やすし,ロザンヌ・ハガティ
- 出版社/メーカー: 藤原書店
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: OECD,経済協力開発機構,連合総合生活開発研究所,連合総研
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