高橋洋一『統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる』

 ご本頂戴しました。ありがとうございます。あいかわらず面白いですね。数日前にE3Aでやったばかりなので本を読んでいると高橋さんの生声が脳裏に響き、さらにわかりやすいです 笑。

 原発問題や自然災害、そして日本銀行の政策のでたらめさなどを事例に、いかに人が統計的・確率的思考ができていないか、あるいはそれを逆手に間違った政策が流布してしまうかを、高橋さんの毎回の鋭い指摘が続いていきます。あと高橋さんの過去の人生経路にふれた「脱線」なども面白いですね。

 特に今日もテレビで話題になっていたようですが、五十嵐文彦財務副大臣の「インチキ」も暴かれていますね(国と地方の借金総額が、国内の家計金融資産を初めて上回るとテレビでいった件)。いまの財務大臣とこの副大臣は亡国の人であり、まさに唾棄すべき人の第一人者といっていいと個人的に思っています。これだけ露骨なペテンもないくらいで、五十嵐副大臣は、ネットの数字とグロスの数字を直接比較して、それで財政が大変だ、限界だ、さあ、増税しかない、とテレビなどで財務省の詐欺に便乗して囃し立てているわけですね。彼ら個人個人は大臣や副大臣になって嬉しいでしょうが、正直、日本社会にとって迷惑の極北です。こういうペテンがまかり通るのがいまの民主党政権の象徴でしょうね。どのくらいペテンなのかは、本書を読んでください。増税という目的のために手段を択ばない財務官僚の悪意が完全に立証されています。

統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる (光文社新書)

統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる (光文社新書)