BATTLE TALK RADIO アクセス「宮崎哲弥杯争奪戦」雑感

 最近、朝早くから夜遅くまで群馬でしこしこ仕事に励んでいる田中です。帰宅してまもなく、Twitterをみたら荻上チキさんがアクセスの番組を告知しておりました。なんでも宮崎哲弥杯を三人の若手論客が競うというものだそうです。出場メンバーは飯田泰之宇野常寛速水健朗の諸氏。テーマは「若者の希望」をめぐるものです。若手論客とはいえみんなもう立派な30代のおっさんばかり。基本構造は僕とさほど変わりませんが(嘘ですすみません)、このベタなテーマで何を話すのか、ひとまず遅い夕食を食べて途中から聞き出しました。ついでなのでTwitterで実況感想を書くことにしました。

 ところで最後まで聞いて、この宮崎哲弥杯の勝者が決定しないまま終わっていることに気がつきましたw

 個人的には「宇野さん楽しい?」と最後をしめた渡辺真理さんに栄冠を授与したいのですが、それはおいといて僕の総評wですが、具体的な内容というよりもラジオの聴取レベルでの感想というか感触ですね。

 宇野常寛……しゃべるのはや。そのため主張の力点がわからなかった。速度を落として話すといいのでは。

 飯田泰之……「飯田です」。総じて包括的な観点から理詰めで話す。しかし「サイトウさん」のような人の感情を拾いきれてない。

 速水健朗……最も語り口が丁寧で穏やか。聞いていると安心する。また「デフレカルチャー」という自前の論点を提供して、実は全体の議論の流れを決めている(おそらく聞いている段階ではその事実に誰も気がついてないが、こういうのが結構、ラジオとかテレビでは重要な意見力wでは?)。

 この番組に出ればおそらくわかるだろうけど、やはりリスナーからの意見をいかにうまくリードし、そこからリスナーの感情と論理を抽出していく作業が重要になってくると思う。そういう点が宮崎さんは実にうまいなあ、とまさにその神業的反射神経に感心したものである。それは端的にいうと共感能力ともいえるものではないでしょうか。

 しかも共感能力をベースにして、“「公平な観察者」+寸言で他者の発言を相対化する”というところが宮崎さんのアクセスでの傑出したところではないか、と勝手に思うわけですが、その観点からいうと、昨日の三者のうちだれに宮崎哲弥杯をあげるかといえば、やはり速水さんが最もふさわしいでしょう。みなさんはどうだったでしょうか?

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

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