稲葉振一郎のエヴァ論ー中年のおっさんたちとエヴァー

 文化系トークラジオLife」番外編 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」Part1〜3

http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart.html(全部聞いた)

http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart2_3.html(半分で挫折)

http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart3_1.html

 スタジオに登場したシトたちの声質が似ているので第一部は特に誰が話しているのかちょっとわからなかった。中年のおじさんばかり集めるとこういう珍現象が起きるのだな、と思った。

 稲葉さんのエヴァ論でとりあえず僕の書いたメモは以下

エヴァンゲリオンは作品ではない。エヴァ産業論。二次創作のあつまりになったエヴァ。一個の作品としての批評は成り立たない。個々の作品には批評がなりたつかもしれないが、総体のエヴァには批評が成立しない。エヴァ産業見通して語るのはいいが、一個の作品をとりあげて論じることは意味がない。作品論ではなく、エヴァ産業、エヴァ文化論としてなら意味がある。●

 ところで僕が見にいったのは先週の終わりで、埼玉のシネコン(勤務がえりによりやすいので選択)。公開ひと月がたつうがそれでも小さめの箱で最終回にしては20名くらい。年齢は中年中心 笑。帰りのエレベータで「エヴァしか話さない日々が始まるような気がする」と推定30代真ん中以上のおじさんがもうひとりのおじさんに話していたのが印象的かな。女性は皆無(推定)。当然男女カップルも皆無。拍手も皆無(笑)。おじさん祭。

 うっかり下の雑誌を買ってしまった。エヴァの表紙の子に魅かれてではないが関連する記事は読んだ。それにしてもエヴァで文化の特質を語る日本がちょっとさびしい気もするんだけど

Cut (カット) 2009年 08月号 [雑誌]

Cut (カット) 2009年 08月号 [雑誌]

(付記)番組の中でチャーリー(なんだよ、チャーリーって? まあ、僕は韓リフかそういえば 爆)がいってた東浩紀エヴァ評はこれか。

http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20090706/1246863711

結論から言えば、ぼくの予想よりもはるかによかったです。まずは新しい使徒のデザインがすばらしい。このために劇場に足を運んでも後悔しません。批評家的には、たとえば新キャラ眼鏡っ子に注目でしょうか。彼女はゼロ年代的というか決断主義的というか、要は西尾維新キャラとして導入されており、90年代ひきこもり組(シンジ&レイ)と対照的な存在です。そこに、2009年にこの作品を問うことの意味は十分含まれていると言えなくもない。

 稲葉さんと同じく、おっさんエヴァ論のサンプルとして備忘