ネット系出版物における「文化系女子という人的資源の枯渇問題」

 昨日の飲み会企画なんだけど、その関連でふと思ったのだが*1、『m9』といい『思想地図』といい、ソフトバンク新書といい、その人的資源の過半をネット人種ないしネットに親和性の高い人たちから採用しているメディアにおいて、ネット的文化系女子という人的資源の枯渇は深刻なのではないか、とふと思った。それはyuco氏がはてな界という文脈で「文化系女子はネットのどこにいるのか、またはほっこり化するエキサイトブログhttp://diary.yuco.net/20080306.html#p01に書いたことにそれはつながっているだろう。

 『m9』は創刊号は能町みね子さんだけ、『思想地図』は手元にないので正確に記憶していないがいなかったかいても一名か、そしてソフトバンク新書は最近出た今井志保子さんの本がひさしぶりに女子人的資源の活用であり一目をひいたにすぎない。しかし彼女がネット人的資源かというと首を捻るだろう。

 こんなことを思ったのは以前、「アイドルポップス鑑賞日記」http://d.hatena.ne.jp/suzuki-k/20080429さんを読んで、そこに以下のような記述があってからずっと念頭にあったことだ。

:「嫌韓流」を出していた晋遊舎の「ライトオピニオン」誌。以前出ていた「サイゾーそっくりの「スレッド」とかいう雑誌の後継でもあるみたいだが、「ライト」は「right」じゃなくて「light」だそうな。顔ぶれは赤木智弘とか後藤和智とか小田嶋隆とか浅羽通明とか内藤朝雄とか津田大介とか田中 秀臣とか山野車輪とか…。要するにわけわからん。だれか「PLANETS」「思想地図」とあわせてマッピングしてくれ、と思った。:

『PLANETS』はよく知らないのだが、少なくとも上記にあげたネット人脈系の人的資源に依存したメディアをマッピングすればそれは端的に、文化系男子の園であり。文化系女子の枯渇、として特徴づけることができる。これは僕はまだ手にとったことがないが、『ロスジェネ』も 雨宮処凛氏が健在とはいえ、やはり基本は他のメディアと変わらないのではないだろうか。

 深く考えるつもりはないのだが、この事態は深刻なのかもしれないし、文化系女子のメディア進出のチャンスなのかもしれない。あるいはもしかしたら、これも市場の失敗なのだろうか? 

(付記)相沢紗世嬢あたりがその夜更かしコミック術を発展進化させれば、アメブロ系とはてな文化系女子魂との壮大な統合がみられるだろうに。http://aizawa-sayo.ameblo.jp/aizawa-sayo/entry-10077037160.html それほどのビックビジネスにならないところが文化系女子論壇かな(男子論壇もそうだけど

*1:関連よめないって 笑