『環』第32号

 献本いただくありがとうございます。

 さてこの号には最近妙にはまってる「違った資本主義なんかあるんですか?」という疑問をテーマにした、いろんな著作、例えば青木昌彦氏らの周辺、あるいは『資本主義の多様性』やボワイエの『資本主義対資本主義』といった中でも、分厚い著作である『五つの資本主義』を書いたB.アマーブル氏を囲む座談会が面白そうです。


 しかし後藤新平石牟礼道子の著作集などすごいよなあ。石牟礼道子全集は断続的に読んでいますが、『苦海浄土』がルポではなく小説であることを知ったことが一番の驚きでしょうか。まさに何者かが憑依しないとああいう臨場感ある描写はできないから読んだ人はすべて現実だと思うのでしょうね。