デフレは悪化でもシナリオ通り、正気なのか?


 ガソリンの上昇が小遣いレジームを直撃しているオレ田中です。実感的には、高速自動車道のガソリンスタンドに列をなしてたころとあまりかわらない水準まできている今日この頃です。ちなみにあれ並ばれると通勤に使ってる人たちはかなり迷惑いたしますです、ハイ。


 というわけで今日、発表された消費者物価指数ですが、CPIの総合指数が前年同月比マイナス0.2%であっても、「予想の範囲内」でこの点に関しては金利上げシナリオにいささかもぶれがない、むしろ問題なのは米国発サブプライムローン問題による株安懸念である、などという「市場」の一部プロと当局者の思惑には、本当にこの人たち、頭大丈夫? と率直なる気持ちを持たざるをえません。


 しかもコアCPIもそうですが、実感レベルでもこんだけガソリン代上がってるのにデフレ進行とは、ガソリン関係除外すればもっとデフレ深刻じゃんか? という素朴な感覚どおり、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数=コアコアCPIは前年同月比マイナス0.4%でした。


 デフレが進行していて、なおかつ「デフレ脱却」を日銀が真剣に考慮していないことは、常識と正気であれば明白です。

 本当に「シナリオ」(しかも途中でシナリオを下方修正してますが)に固執して、国民経済なんてまともに考えない連中が最強の権力を保有しているんですから、いまの参議院選挙でこの暑い中、駆け回っている政治家の皆さんの方が、かなりまともにみえてきてしまいますね。