マイケル・ジーレンジガー『ひきこもりの国』


 論説用資料で買った翻訳。翻訳はまだ読んではいません。
 原題は『太陽を遮って』だったと思います(原書をもっていて群馬にあり)。日本を文化的な諸要因からなる「ひきこもり社会」と認定。ひきこもり文化は鎖国的なので社会がどんどんへたれていく、というのが大まかな主張だったと記憶しています。


ひきこもりの国

ひきこもりの国


 ところでマイケル・ジーレンジガー氏は日本が中国との統合的な関係に力点を置くことでこの日本の彼のいう鎖国性の打破を狙う。日本の現実の鎖国期に日本の将来的な生産性の高さの由来をみた森嶋通夫と、鎖国性に日本の将来不安をみるジーレンジガーが類似の結論に至っていることが興味深い。そもそも鎖国と引きこもり社会は同じでいいだろうか。