情報操作(リーク)する日銀、政治けん制する与党の図式


 NHKをみてたら中川幹事長が講演で、日銀の既定事実化しそうな利上げ観測を厳しく批判した模様。すでに「中川の眼」でも書いてますが、

http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=414

 「中川の眼」のリフレ関連は要チェックに化しているわけで微苦笑をいざないます。このエントリーの内容も露骨に政治的なけん制で香ばしいかぎりです。このような中川氏のけん制を極度に嫌う人は、そもそも日銀の政策が超裁量化していることに真因があることを想起されるべきでしょう。私は中川氏のこのけん制はいまの日本経済には必要悪だと思います。

 それにしても日銀側からとしか思えない利上げ観測(まあ、カウンターで政府からわざわざ出しているという戦術もありでしょうけれども)の情報流出はいかがなものかと思いますが。


 あと中川氏は利上げした場合には、合理的な根拠がないので、政府は議決延期請求権や日銀法改正まで言及した模様。上にも書きましたが、今回は(事実上、安倍政権の不人気の責任転嫁の生贄に日銀はされるわけですが)必要悪なので、この中川発言が実現の方向にあることを支持したいと思います。しかし逆に追い込まれたよなあ、日銀。情けない。