フリードマンは“フリードマン的マネタリズム”を辞めたのか?


 昨日のエントリーで紹介しましたマンキュー氏のブログでのフリードマン書簡に端を発して、コーエン氏のブログでフリードマンの年来の主張とみなされていた、貨幣供給量を経済成長に合わせて増加させるという政策を撤回したのか、またはその代替案でインフレターゲットを採用したのか否かをめぐってコメント欄で活発な情報交換が行われています。


http://www.marginalrevolution.com/marginalrevolution/2006/08/why_i_disagree_.html


 日本でのフリードマン理解はいまだ上記の論点(これは先にいえばフリードマンの実践的側面の表れ)を吸収したものは登場してません。日本では上記フリードマンの実践的なスタンスの変更(いわゆるマネタリズム的な政策の放棄とインタゲの採用)は、すでに山形さんが『クルーグマン教授の<ニッポン>経済入門』の解説で言及していますね。
 このフリードマンの金融政策の実践的スタンスの変更ともいえる事態は、本ブログでの最大関心事のひとつであるフリードマンの「プラッキング・モデル」と政策レジーム転換との関連についての研究とともに、フリードマン理解の興味深い論点を提供するのではないかと思います。

関連

 http://www.findarticles.com/p/articles/mi_m1282/is_16_55/ai_106672804

 また後で追加予定。