やわらかいお腹と割れたお腹

 さて本業の方でドつぼにはまった論文書きをしているせいか現実逃避まっさかりの私ですが(ーー;)、増田悦佐本で次のように赤い粉末効果満点の記述

「現在では、アメリカン・コミックスも形式だけみれば随分じょうずに日本のマンガ・アニメのマネをできるようになってきた。例えば『闘う尼僧アレアラ』には荒くれ男どもを束にしてまとめてやっつける若くて細い女の子も登場する。一見、日本マンガの女性ヒーローのようだ。だが、女だてらに筋肉ムキムキを見せびらかしているので、意図とは正反対にアメリカはいまだにマッチョ信仰から抜け出せないでいることの証明になってしまっている。たしかに、体を鍛え上げれば、若い女の子の下腹だって筋肉ムキムキになるだろう。だが、そういう体つきになった若い女の子が、わざわざ下腹だけ素肌に見せるようなカットの入った衣装を着るか? どう考えたって着ないだろう (以下延々と増田節が続くため省略)」(79-80)

がございます。

 この文章自体はアメコミファンでなくとも突っ込みできるでしょうが、それは一切置いといて(置いてけない人は僕に文句いわないでねw)、アメコミ女性ヒーローの「筋肉ムキムキの下腹さらしあげ」論という増田価値判断全開の反面には、日本コミックの女性ヒーロー観(典型的にはセーラームーンや『そして船は行く』の女性海賊など)のやわらかいお腹論が成立しているようですね。まあ、ここでおっさんたる増田さんの価値判断をどうこういっても始まらないので以下省略しまして、とりあえず本題はいりますが、この『闘う尼僧アレアラ』を増田本のいうように「筋肉ムキムキの下腹さらしあげ」なのかどうか確認するためだけ(笑 読んでみました。


Warrior Nun Areala 1

Warrior Nun Areala 1

まあ、作品自体はどうでもいいかなあ(評価:☆☆)、尼僧軍団?も筋肉ムキムキ下腹さらしあげ、が目立つというほどでもなく、暑いなか(それはいまの日本w)やはり尼僧らしく控えめでストイックな衣装をしておりますね。作品自体にはアシュラ男爵(違 がでてきたり、どうみても孔雀王ですありがとうございましたネタ満載ですが。