映画「キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る」

去年は関東大震災100年だったので、さまざまなイベントが行われたり、また論評や著作も多く発表・刊行された。映画もドラマやまた表題のようなドキュメンタリーもいくつかあった。もちろん活動家たちが社会分断に傾斜したようなふるまいもあった。政治的な動きもあった。個人的には、活動家系の動きは否定的にとらえている。歴史的事象を現在の問題への真摯な反省ではなく、誰かしらを断罪するための手段として使うのには、僕は批判的である。さて表題の映画「キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る」は、昨年のキネマ旬報文化映画ベスト1をとった作品である。座・高円寺ドキュメント・フェスティバルで、ちょっと前にみる機会があった。復興経済も述べた福田徳三関連の勉強も兼ねの鑑賞でもあり、やはり映像でみるのと単なるデータや書かれたものではわからない臨場感がある。映画では、後半の都市史研究者の田中先生の検証が個人的にツボ。仕事がありトークイベントは不参加だった。

 

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