24日午後の日本政治学会のセッションで、吉野作造の講義録をめぐる発表があります。伏見岳人さんから教えていただきました。今年の初夏に吉野作造記念館で吉野作造の講義ノートを利用して、学会で報告を行ったのですが、伏見さんの報告ではそのときの拙報告についても参照がされています。
私の報告のときの残された論点はいくつもあるのですが、ひとつはクロポトキンとの関係でした。というか吉野を含む当時の日本型アナーキズムとでもいうものの受容の在り方が興味の対象です。最近はそれを石川三四郎の著作や研究書を読むことで少し補強しています。
http://www.jpsa-web.org/event/2017.html
講義アーカイブスと政治学−『吉野作造政治史講義』を中心に (公募企画)
司会:三谷太一郎(日本学士院)報告:伏見岳人(東北大学)
「大戦後の政治史講義――1919・20年度講義録の分析」
Dick Stegewerns(オスロ大学、国際日本文化研究センター)