アベノミクス開始から今年度までの予算規模からみる財務省発“緊縮病”の深刻度

twitterでつぶやいたものを掲載。

アベノミクス初年度だけが予算規模(補正含む)が約106兆円(四捨五入)。2014年が101兆円(ただし消費増税ショック8兆円引き算必要)、2015年が100兆に欠け、2016年は約100兆。一貫して初年度だけ拡大であとは抑制気味。17年度は当初予算97兆4千億。このままだとマズイ。

アベノミクス初年度並みの「本気」の財政政策をするならば最低でも補正予算で10兆円規模が必要。実際にはこのままだと例年並みの3兆円とか言いだしそう。しかも中味が重要になる。財政政策の中味については最善と現実の吟味も必要。それと補正予算のままでいいのか問題がある(中原案など)。

以下は追記。

ちなみに継続的に消費増税の影響が残存しているとみなすならば、消費税収分を毎年度引き算していく必要があり、その点を加味すれば、アベノミクス初年度並みの財政規模の効果を発揮するには、補正予算ベースで20兆近く必要になる。

ちなみに上記の「中原案」は、中原伸之先生のことで、100兆円規模のインフラ投資を本予算ベースで数年にわけて支出するもの。経済学的にはその方が補正予算での財政政策よりも効果がある。