難民申請と外国人技能研修制度との関係:メモ

 よく日本は難民申請が多くても認めるのは一部であると最近はなぜか安倍政権批判の一環で、しばしば「アベ政治を許さない」系の人がつぶやいてる。昨日のNHKニュースにもあったが、外国人技能研修生の「失踪」人数と難民申請数がシンクロ。前者の滞在資格延長に難民申請が利用されているらしい。

 つまり正当な難民申請があるいっぽうで、大量の就労目的の難民申請があるということらしい。NHKニュースでは丹野清人氏が出てコメントしていた。「正当な難民申請が就労目的の人たちのよって妨害されてしまう事態を心配している」旨の発言だった。

 丹野氏の『越境する雇用システムと外国人労働者』は、先駆的な業績でいつか読もうと思ってて今日まできてしまった。読まねば。

 外国人労働者問題については、20年以上前からぼちぼち読んでいて、最初に読んでご本人から丁寧にレクチャーうけたのは、清野一治さんの「国際労働移動と国民経済厚生ー静学的影響ー」(『早稲田政治経済学雑誌』317号)。

 その他に外国人労働者問題について参考にしているのは、日本語で読めるものとしては、川口他『日本の外国人労働力』(日本経済新聞社)、宮島・鈴木『外国人労働者受け入れを問う』(岩波)、この清野さん中心の研究成果http://db.jil.go.jp/db/seika/2000/E2000012576.html など。

越境する雇用システムと外国人労働者

越境する雇用システムと外国人労働者

日本の外国人労働力

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外国人労働者受け入れを問う (岩波ブックレット)

外国人労働者受け入れを問う (岩波ブックレット)