金子兜太と牛肉とTPP、そして「アベ政治を許さない」と日銀理論(?)

 飯田・麻木・田中三氏のトークイベントで、TPPが牛肉に与える影響について議論が行われました。そこで年をとると牛肉はあまりたべなくなる、という発言にふと田中はメガネをはずして、最近読んだ金子兜太氏と広瀬信義氏の対談「百歳を超えた先には何がある」(文藝春秋11月号)を思い出し、高齢者(金子氏は90歳以上になってから)が肉類で栄養をとってむしろ長寿に貢献しているかもしれないと指摘しました。

 なおこの広瀬氏は百歳以上の人を20年学術的に調査しているそうで一般書も書かれていてぜひ近いうちに読みたいですね。

 その金子氏は著名な俳人ですが、また僕の二代前に上武大学商学部時代に金融論の担当でした。また最近では「アベ政治を許さない」という揮毫でも有名だそうです。最近まで金子氏の筆だとしりませんでした。

 ところで金子氏がアベ政治を許さないのは例によって「戦争法案」的な解釈によるそうなのですが、また彼は日銀出身でもあり、その意味ではアベノミクス第一の矢のリフレ理論とは真逆の経済学をかって抱懐していたと思われます。それを推測するとなかなか面白く「アベ政治を許さない」を見ることができますね。

図解 知識ゼロからの畜産入門

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