飯田泰之・中里透『コンパクトマクロ経済学 第二版』

 通常のマクロ経済学(45度分析、IS-LM、金融市場の機能、AD-AS分析)と最近のニューケインジアンの分析とをうまく並列して簡明に解説したテキストです。日本経済の戦後から現在までの状況も整理していて、半期の講義に適応できるコンパクトさがやはりすぐれてますね。

 現時点でもこのような最新のマクロ経済学の成果を簡明に扱った書籍というのはほとんどなく、その意味でも経済学の初学者だけではなく、いまの国際機関や中央銀行での通常の分析ツールなので働いている人たちや経済問題に関心のある方は、参照用にも手元においておいたほうがいいでしょう。

 アマゾンや版元にもまだ書影などないので掲載されたら追加しますね。