トークイベント「アベノミクスに代わる経済政策とは何かー民主党政権時代のデフレ脱却運動を再考するー」(動画リンク先＆配布資料「現在の日本経済と経済政策（アベノミクス、ポスト・アベノミクス）を理解するためのブックリスト」）

　18日夜に行われたトークイベント「アベノミクスに代わる経済政策とは何かー民主党政権時代のデフレ脱却運動を再考するー」。出演者の金子洋一さん、浅田統一郎さん、古谷経衡さんとともに非常に濃い内容の3時間超のイベントでした。ご参加いただいた皆様、そして会場の荻窪ベルベットサンのスタッフの皆様、どうもありがとうございました！。

動画のリンク先は以下に
http://www.ustream.tv/recorded/51523374

当日の会場風景（リフレねこさん撮影）

配布した資料のごく一部を以下に。主に浅田さんの英語論文を読むためのステップ的な観点でまとめてます

現在の日本経済と経済政策（アベノミクス、ポスト・アベノミクス）を理解するためのブックリスト

浅田統一郎（2014）「デフレ不況のマクロ動学」Macrodynamics of deflationary depression:
A Japanese perspectives in Asada,T(ed) The Development of Economics in Japan,Routledge.（本書の若田部昌澄、野口旭、浅田らの論文はぜひ読むべき）

この論文を理解するためには、
１　論文の問題意識ケインズ学会編『危機の中で<ケインズ>から学ぶ』25-66頁での浅田発言参照。

２　マクロ経済学の基礎　浅田統一郎（2005）『マクロ経済学基礎講義』第二版中央経済社
　マクロ経済学の基礎知識ない人は本書をゆっくり学んでいくこと。
　時論ベースへの応用は、野口旭・田中秀臣（2001）『構造改革論の誤解』東洋経済新報社、岩田規久男（2001）『デフレの経済学』東洋経済新報社がいまでもベストに近い。

３　現在のアベノミクスのマクロ経済学を考えるうえで
　田中秀臣編著（2013）『日本経済は復活するか』藤原書店（ボワイエ、榊原、西部らリフレ派とは違う見解も読むといい）
　岩田規久男・浜田宏一・原田泰（2013）『リフレが日本経済を復活させる』中央経済社（平野・青柳論文は混乱を招くので不用）
　原田泰・齋藤誠編著（2014）『徹底分析　アベノミクス』中央経済社（リフレvs反リフレだが一応すべて読むこと推奨）
　齋藤誠氏のリフレ批判については、野口旭編著（2006）『経済政策形成の研究』ナカニシヤ出版の浅田論文、田中秀臣・野口旭・若田部昌澄編著『エコノミストミシュラン』（2003）を読むこと。
　高橋洋一（2013）『日銀新政策の成功は数式で全部わかる』徳間書店