村上さんの最初の著作は、「なぜ日本はこうまで停滞し、生き方がぎすぎすし、そして多くの人が自らの生活をしんどいものとおもうようになったのか」という疑問に取り組むリフレ派(デフレを脱却し、低インフレをもたらす政策を支持する人たち)の考えをきわめて一般の人たちにわかりやすく解説していることで非常に反響をよびました。
感想をブログに書いて応援せねば、と思う必要もなくあっという間に売れてしまいました 笑。本書でもっとも僕が読んでいてなるほどと思ったのは、「おわりに」の部分にある村上さんの問題意識がどうして生まれたのか、です。多くのリフレ派がそうだったように、おそらくまわりに同じ問題意識やその処方箋を共有している人はほとんどいなかったでしょう。その孤立の中で鍛え上げられていく思索の道のりがよくわかります。この部分は多くのリフレ派の共通するマインドではないでしょうか? ぜひ何度も読んでほしいとことです。
村上さんのようにリフレ政策の効果と、いまの日本経済の状況をわかりやすく啓蒙してもらえるリフレ派がまだ増えることを祈っています。
- 作者: 村上尚己
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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