宇野常寛さんの『リトル・ピープルの時代』の書評を書こうと思い立ちw、平気で締め切りを超過しながらも、書評を書くための基礎勉強をまだ継続中 笑)。直接の関連はあまりないが、東浩紀氏の新作「火星のプリンセス 続」を読んだ。もっともそれに先行する「クリュセの魚」「火星のプリンセス」も今回初めて読んだのだが。
あと一回で完結だとのこと。(これも宇野本のために最近読んだ)『クォンタム・ファミリーズ』での登場人物である汐子のキーワードのひとつ「だいじょうぶ、だいじょうぶ(以下引用者略)」という文句がなぜか気味の悪いもの(ねっとりしたファミリーロマンスのかたゆで)に思えた僕には、この一連の作品はすっきり読めるSF的ファミリーロマンス<王位継承編>として味わうことができる。東氏の作品を読むと空間の描き方、特に火星の「海」と地球の「旧王宮」周辺の描写に非常に鮮やかなものを感じる。こういう感覚は悪くはない。
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 単行本
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