小峯敦編著『経済思想のなかの貧困・福祉ー近現代の日英における「経世済民」論ー』

 編者の小峯さん、著者の太子堂正称さんから頂戴しました。ありがとうございます。経済思想の中での「貧困」「福祉」についての考え方を、スミス、マルサスマルクスハイエク、ブレア、太宰春台、中井竹山、高田保馬らの見解と通して通史的に考察する論文集です。各論者はこれらのテーマを書くのにふさわしい人たちばかりだと思います。まだ頂戴したばかりで読んではいないのですが、個人的にツボに入っているのは、西岡幹雄さんが書かれた「太宰春台と中井竹山の「経済」思想」です。「経済」という概念は、これは中国の経済思想の中でも様々な意味をもっている重要な言葉ですね。読んだ上でまた感想でも書きたいと思います。まだアマゾンとかでは販売されていませんのでその案内とともにまたエントリーをあげる予定です。