なんだ!?この評論は!?

　ふくしま政美の『聖マッスル』や『格闘士ローマの星』は僕が若いころに雑誌連載のときに読んでいたがとくにカルト的とは思わなかった。なんで裸なのかな？　とも実はあまり思わなかった　笑。なので後年、なんでこのマンガがカルト的人気なのかいまいちよくわからず、その固有の面白さもまわりがいうほど鋭敏？にはなれないでいる。むしろ『巨人獣』の方がカルト的な雰囲気があるように思えるのだが。というわけでこの評論、J君『なんだ!?このマンガは!?』がふくしま政美の『聖徳太子―超劇画』を詳細に説明していてもいまいちのれない。というかこの評論のほとんどがこの著者が面白い、珍しい、カルト的だと思っているマンガのあらすじを説明することだけでほぼ尽きている。ネットではよくあるのだが、さすがに単行本になってマンガのあらすじだけではあまりいい出来とはいえない。まあ、楽しめる人は楽しめるのかもしれないが。漫☆画太郎の絵表紙に魅かれて読んだのだが、表紙のインパクトに内容が追っていない。昔、と学会の編集したトンデモマンガの世界の方がいいと思う。

　ただマンガもこの種のマンガ「評論」も要するに、趣味や感性が大きく作用するのだから、面白いと感じる人は多いかもしれない。ただ僕はまったくのれなかっただけなのだろう。ごめんね（って誰に謝る？

なんだ!?このマンガは!?

聖徳太子―超劇画 (QJマンガ選書 (16))