「就活 親も子も知らない「いい会社55」」『AERA』

 いま出ている『AERA』の就職関係の記事で長いコメントを紹介していtらだいてます。「無名大学の就活では、採用実績が必要です」という小見出しがついてます。この記事は日本の中小企業をベースにして記者の取材によって優良で、人材育成を重視している企業を選択して掲載したものですね。取材にこられた記者の人は非常に骨のある人で、僕はちょっと疲れ気味だったのですが、有意義な時間でした。

 基本的な論点は「偏差値40から良い会社に入る方法』に書かれたものをさらに現状にあわせて修正したものが紹介されています。あと取材のときには、政府が大学に就職率の開示をもとめて、それが例えば大学の認証評価などの参考にされることに僕は猛烈に批判しました。なぜならそのような「就職率」の自己目的化は絶対に避けるべきことだからです。「就職率」に反映されない学生の実態把握やまた卒業後の進路を歪めることにもつながります。たんなる集計値としての「就職率」が一人歩きし、この数字を意図的に操作したりして、この多い少ないを宣伝や大学の営業に使う傾向もすでにでていますが、それが過剰になったときには、学生の利益を著しく阻害する可能性があるでしょう。「就職率」はあくまでも参考値であり、インフレターゲットのようなものとは異なり、その上昇が必ずしも学生の厚生を反映していません。厳しいい就職環境ゆえに就職意欲喪失者が増えれば分母がヘリ、それが「就職率」を高めることに作用するからです。これを意図的に操作する可能性だってあるわけです(そのような実例は僕は知りませんが、ある取材ではそのような実例の可能性を調べている記者さんにも出会ったことがあります)。このような懸念を『AERA』の記者さんには話しましたが、記事の目的とはもちろん違うので、まあ、お互いが熱く語った話としてここで紹介させていただきます。

偏差値40から良い会社に入る方法

偏差値40から良い会社に入る方法