「私がEメールで問い合わせたところ、クルーグマンの1998年の論文も読んでいなかった」って何それ?

 もうなんだかな感いっぱいなので以下に確認した事実のみ指摘。

 少なくとも2006年いまから3年も前にすでにマンキューはクルーグマンの98年論文を読んでてそれを参考文献に掲示してマクロ経済学の教科書を書いている。最近もこれに関して、hicksianさんが訳している彼のブログでこのクルーグマンの論文に触れている。以下、hicksianさんところhttp://d.hatena.ne.jp/Hicksian/20090814#p1から引用

●Greg Mankiw, “The Next Round of Ammunition”(Greg Mankiw's Blog, December 16, 2008)

Update: A reader points out to me that Paul Krugman seems miffed that I failed to cite his contribution to the large literature on expectations management by the central bank. Sorry, Paul. I actually do like Paul's paper on the topic quite a lot, and I cite it in my intermediate macro text when I discuss the liquidity trap (see footnote 5 on page 325 of the 6th edition).

(このブログのとある読者からクルーグマンがムッとしてるみたいだよとの指摘。僕がこの文章の中で彼の貢献―中央銀行によるインフレ期待の管理に関する膨大な文献への―を引用し忘れてることにムッとしてるみたいだと。ポール、ごめんよ。僕は君のあの論文のことが大好きで、僕が書いたマクロ経済学のテキストの中でも流動性の罠を論じている箇所で引用させてもらってるくらいなんだ(第6版の325ページ注5を見てね))。

 しかしマンキューが「私がEメールで問い合わせたところ、クルーグマンの1998年の論文も読んでいなかった」というならば、そのメールを見せてもらいたいものである。ひょっとしたら面白い(?)事実がわかるかもしれないorz