山形浩生・守岡桜訳:『無一文の億万長者』

 おお! これ訳がでたんだ。僕は山形さんの解説を読んですごく興味を抱いたんですよね。これは楽しみ。

かれは、事業には興味があっても、お金には興味がなかったのだという。「10億円以上の財産なんかあっても意味はない」「金は墓場に持っていけない」「財産が多すぎるのは家族にはかえって重荷だ」。そして、そのお金を最高に使うにはどうしたらいいかという視点の鋭さ。慈善だから無駄遣いでもいい、収益性や効果を考えなくてもいいというありがちな発想に、かれは異を唱える。慈善だって事業だ。なるべくお金が生きる援助をしよう。お金の使い方を知っている人を見つけて、(匿名を除いて)無条件でかれらに任せよう――ビジネスと同じ明快な論理が、慈善にも適用される。ぼくはかれの注ぎ込んだお金よりも、このビジネス的視点のほうが活動全体の中で重要じゃないかとすら思う。

無一文の億万長者

無一文の億万長者

 僕も今日、億万長者の仲間になったばかりなんだけど、なぜか無一文みたいな気がするんで、その意味でも親近感がもてます。


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*1:ちょっと不鮮明だけどこれって日付けマネーですたい なぜか左門豊作