2008年から2009年へ

 今日で2008年ともお別れです。毎年思いますが本当に時間はあっという間に過ぎてしまいます。ただ思い出せば今年は僕にとっては変化の年でもありました。以下に少し思い出してみましょう。順番は重要性を示すものではなく思い出したままです。

1 2008年に刊行した単著は『不謹慎な経済学』(講談社)だけ

 さぼっていたわけです 笑。ただこの本のおかげで、『エコノミストミシュラン』の呪縛(依頼のときにかなりの確率でエコミシュが話題になった)から完全に解き放たれました。小便小僧万歳!

不謹慎な経済学 (講談社BIZ)

不謹慎な経済学 (講談社BIZ)

 朝日新聞や各雑誌などで書評がでました。また『週刊東洋経済』上半期9位、年間23位。これもありがとうございます。来年はいま依頼いただいている企画を粛々と熱意をもってすすめる所存です。

2 米国の金融危機と日本の停滞から世界同時金融危機

 9月以降、世間の関心と僕自身の関心もこの「100年に一度」の危機に注がれました。経済全体についてはこのブログでもたびたび言及していますのであらためてはいいませんが、個人的にはこれからの学生たちの就職活動が心配です。なんとか日本も国際的なリフレ競争に負けずに積極的な金融・財政政策を援用してほしいものです。

 来年以降も岩田先生や原田泰さんたち昭和恐慌研究会での経験と智恵を参考にして自分なりにこの危機に対処していければと思います。

3 リアルな交流の輪をひろげる

 大学院を出てから10数年ぶりに自分からすすんで宴会企画を複数行いました。そこで得たいろんな人との交流を来年も大切にしていきたいと思います。また国会議員の方たちとの政策勉強の交流も少し本格化しました。

 宮崎哲弥さんに指導されてテレビにも出ました。雑誌・新聞などからのご依頼は厭わずすべて引き受けました。来年もメディアへの貢献をより一層、スキルを磨いて勤めたいと思います。

 学生の大学院進学指導やまた講義やゼミそして就職指導など教育にも例年以上に時間と情熱を注ぎました。結果としてネットよりもリアルな活動を来年以降は重視していくのではないか、と思います。

4 ブログが多数の人に読まれるようになった

 平時は昨年の倍。話題が盛り上がると3,4倍から10数倍にまでアクセス数が増えました。ありがとうございます。来年、どこまでブログをやるか不明ですが、とりあえず当面は更新を続けます。

5 とりあえず人気があったエントリー

 今年、はてブが多いエントリーを以下に。ただ僕のブログの特徴だと思うのですが、はてブの多さ以上にアクセス数が激増してたり、はてブがつかないのに注目されていたり、いろいろな現象があります。注目されることはいいことですが、必ずしもはてなシステムとの相性はそんなによくはないのかもしれません。

1位 リフレ政策ついに始まる 2008-12-17

……落ちてくるナイフをFRBはつかむ決断をしました。来年のオバマ政権の政策とあわせて人類が始めて目撃する水準でのリフレ政策が実行されるでしょう。今後も注目していきます。

2位 飯田教養三部作がおススメ 2008/10/06

3位 ネットで生きるための必読書、ブックガイド2008春 - 2008-03-31

4位 日本はグローバル化をあまりしてないから軽症?? 2008-12-20

5位 門倉貴史『セックス格差社会』 2008-11-10

6位 本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える)2008/09/28

7位  預金国家と借金国家でゼロ金利政策のもつ意味が違うって? 2008/12/23

8位  国際リフレ競争第二ランドへ 2008/12/05

9位 クルーグマン氏、ノーベル経済学賞受賞 2008/10/13

10位 聖☆危機的なおにいさん(たち)2008-12-24


 さて来年ですが、もう明日から始まることになんの感慨もないのですが 笑 それでも上記にふれた活動をさらに充実させていきたいと思います。とりあえず新年最初の仕事が箱根駅伝の応援です。ゼミの学生も走るのです。みなさんもどうか応援よろしく!