民主党にも積極的金融政策を支持する議員はいます

 このブログでは民主党の経済政策の理解にはかなり辛らつな発言をしているわけです。ただ僕は応援政党がないので、どの政党どの組織でも、不況の中ではあたりまえの積極的な金融・財政政策を採用する政党または議員(議員候補)を応援しています。民主党というとブログ的には金子さんのブログがリフレ的として知られています。今日は普段から僕が注目している民主党の議員ブログを紹介(というか僕がでてきてるので釣られた 笑)。

 馬淵澄夫さん(衆議院議員)のブログより。
http://mabuti-sumio.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-b8e9.html

 案の定、0.2ポイント下げの中途半端な利下げに終わった
日銀政策決定会合。
FRBバーナンキの本気度などと比べるまでもなく、お話にな
らない。笑われてるぞ、日本は。

0.1%など、もう一度、利下げを可能とする金利の維持を図っ
ただけで、日銀の面子を保つためのものでしかない。
エコラバさん(Economics Lovers)の言うとおり、ストローク
保つこと自体に意味を見出してる人たちばかりということか。

金融政策のタイミングの悪さと思い切りのなさは致命的だ。

このような状況をもはや想定して(?)、行動を始めた。

政権交代を実現した暁には、党内でまともな経済政策を語れる
政治家を一人でも増やさねばならないとマクロ経済の勉強会を
立ち上げた。旧知のエコノミストや学者の皆さんにご協力いた
だいてのスタート。精力的にすすめていくつもりだ。

 「政権交代を実現した暁には、党内でまともな経済政策を語れる政治家を一人でも増やさねばならないとマクロ経済の勉強会を立ち上げた。旧知のエコノミストや学者の皆さんにご協力いただいてのスタート」、これは期待しています。常識的に次期選挙で政権交代は現状ではほぼ確実でしょう(候補者が足りるかどうかが不確定要因?)。問題はいまの世界同時不況と日本の鋭角的に落ち込んでいく日本経済をストップさせる大胆で徹底的な経済政策を採用できるかどうか。そのキーは積極的な金融政策と同じく大胆な財政政策の組み合わせを行えるかどうか。どの政党・政治集団が政権をとってもこれをやれない政治はいまは不用どころか社会悪でさえあると思う。

 馬淵さんと並んで民主党の中でリフレ政策を支持しているのが小沢鋭仁衆議院議員。ブログでもつい最近下のように発言しています。

 http://www.e-ozawa.net/view/contents/0240.htm

 あまり、細かい理論的なことは避けますが、直ちにやらなければならないのは、財政の出動ではなく、金融対策です。2006年、ゼロ金利量的緩和の両解除を行なった前までに戻すことが必要です。こうした、議論がなされない日本の政策環境こそが、実は最大の問題だと思っています。その意味で、衆議院予算委員会の議論は、残念ながらあまりにもおそまつでした。


 大串博志衆議院議員も同じくまっとうなマクロ経済政策を支持しています。

http://blog.livedoor.jp/hiroshi_fromsaga/archives/51708345.html

私は、金利を引き下げるべきだと思います。デフレは金融面の(マネタリーな)問題。デフレが見込まれる以上、金融政策(マネタリー)にて対応するのがオーソドックスな考えだと思います。

 中国、インドなどが世界経済に組み込まれていく中で、中国、インドの低廉な価格体系が日本を含む世界のデフレ傾向を生み出しており、だから現在のデフレ傾向は金融現象ではない、したがって金融政策は効かない、という見方があります。

 もちろん、そのような影響もあると思いますが、それだけで現在のデフレ傾向を全て説明できるとは思いません。金融政策も積極的に使うべきです。

 金融政策の余地を残しておくべき、だからゼロ金利にはできない、という意見もありますが、これも本末転倒な気がします。

 大串議員のことは今回初めて知りました。ほかにもまっとうな経済政策=深刻な不況の下では積極的な金融・財政政策、を支持する議員がこれから多く出てくることを祈ります。そうじゃないとあまりに日本国民が不幸すぎるから。