献本頂く。どうもありがとうございます。
一海先生は僕の知る数少ない真の意味で学者中の学者。その奥深い教養は圧倒的とも形容できる。本書は河上肇の遺墨について、一海先生と魚住先生の御両名が詩と書について深く掘り下げた論文と、そして河上肇の遺墨の現物を非常に贅沢なレイアウトで多数収録したもの。もちろん河上肇の詩は闘いの詩でもあり、当時の時事的な関心を詩文の形で書いたものがほとんどである。その読解は長く一海先生の独壇場である。今回も魚住先生とのコラボレーションで河上の書の特質といったいままで誰も分析できなかった側面も加えて、未公開の遺墨や写真が豊富に掲載されている。面白い。
- 作者: 一海知義,魚住和晃
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: 大型本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
漢詩は大好きであり、そのうちここでも一海先生の書籍などをもう少し紹介していきたい。