岸本裕紀子『ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔』

 ここでも触れましたが、ちょっとだけ最近、米国大統領選関連に凝ってます。一月ぐらい前にラジオで『ヒラリーとライス』の著者の岸本氏の話を聞いて購入したまま積読にしていた新書です。朝の1時間くらいでさーっと読める内容で、中身は両者の人生エピソードが三重・四重くらいに反復して書かれています。いいかえると同じ話が何度もでてくるのですが、その度にエピソードが書き加えられていく、という親切な執筆です。しかし人生描写は、やはりヒラリーの方が格段に面白く、ライスの方は滋味に劣りますね。


 で、僕の興味であった経済関連ですが、最後の最後にヒラリーに関して上院議員になってから経済問題の弱さをフォローするためにIT関連の法案(インターネットの高速化)に尽力したことが1頁分書かれてました。笑 ヒラリーの関心は教育や社会保障(ただしこの記述も本書は弱い)や最近は軍事関連なんですね。最近、似たような題名で翻訳もでているみたいなのでそれも読みたいと思っています。


ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔 (PHP新書)

ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔 (PHP新書)