門倉さんの『マネーロンダリング』(青春出版社、青春新書)を読みました。実は近所のシネコンで『ミッション・インポッシブルⅢ』を観る前にカフェで読み始めて、文章が読みやすいので1時間ほど読了できました。映画の方はマネーロンダリングは出てこない(というか前提かな 笑)のが残念でしたが(^^)。
なんといっても冒頭で福井総裁のスキャンダルネタを展開しているのが個人的にグーw。もちろんトム・クルーズ(イーサン・ハント)ならぬデューク東郷もでてきますw。カジノ、ネット・オークション、投資ファンド、中国のヤミ金融、麻薬の北朝鮮ルートの代替物の登場、ヤミ金融業者の増加などさまざまな事例を興味深くとりあげていて、相変わらずの“門倉節”健在ですね。
組織犯罪の経済分析は日本ではほぼ門倉さんの独壇場でして、米国ではかなりの研究の蓄積があるみたいですが、なかなか日本では難しいみたいですね(私が知らない研究者が日本にいるかもしれませんので知っている方がいたら教えてください。なお、さすがに秋葉先生の『犯罪の経済学』は知ってますが)。
マネーロンダリング―汚れたお金がキレイになるカラクリ (青春新書インテリジェンスシリーズ)
- 作者: 門倉貴史
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 新書
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