2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

飯田泰之『マクロ経済学の核心』(光文社新書)

飯田さんのミクロ経済学の簡潔な副読本『飯田のミクロ』と対をなすマクロ経済学の副読本『マクロ経済学の核心』(光文社新書)を拝読。 端的に素晴らしくいい。お世辞ではなくよく考え抜かれた名著だと思う。さまざまなマクロ経済学の副読本や初心者向けの啓…

論説「日銀の原田泰審議委員はヒトラーを賞賛してはいない。ロイターの記事は誤解を招く」by田中秀臣in NEWSWEEK日本版

原田泰日銀審議委員の発言の真意について書きました。ロイターの記事、特に英文の題名など誘導色がきわめて強く、また発言の一部のみに注目することで誤解を招くと思います。このような報道が本当に最近は多いですね。http://www.newsweekjapan.jp/tanaka/20…

6月の別ブログでの記事(アイドル関係、メディア出演などの記録)

もうひとつのブログの記事のうち、アイドル関係のメディアへの寄稿、出演などを以下にまとめました。自分の備忘録のためです。文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」出演(5月30日):スポーツアイドルの終焉、G7評価など http://ameblo.jp/hidetomitanaka/ent…

論説「経済成長不要?内田樹先生、だから鰻重食っただけで炎上するんですよ」by田中秀臣in iRONNA

題名は編集サイドが自由に勝手につけるのですが、今回はうな重の話ではありません。北田暁夫・栗原裕一郎・後藤和智『現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史』(イースト新書)の経済にかかわる部分だけに焦点をあてた書評のようなものです。ご一読ください…

高橋洋一『「日経新聞」には絶対に載らない 日本の大正解』

経済書を読みなれた知人たちが「面白い!」と一様に言ってるので、さっそく頂戴した本を斜め読みしたが、これはwww 高橋さんのいつものあの調子で、ずばずばと単刀直入かつ論理的&事実つきで語る記述は実に面白い。経済、政治、そして安全保障とこれだけ…

ドナルト・ウィンチ死去

最近、自分に影響を与えた経済学者の死去が多く寂しいですね。ウィンチ氏は経済思想史や思想史での貢献が知られている、その分野での大御所です。日本でもいくつかの主要著作が翻訳されていて、『古典派政治経済学と植民地』、『アダム・スミスの政治学』、…

若田部昌澄「日本のケインズ主義に貨幣理論がないのはなぜか」in『リフレが日本経済を復活させる』

昨日のトークイベントの席上で言及した、日本のケインズ主義とマルクス主義のドッキングした形態で、そのため貨幣理論が軽視されている思想的起源として、杉本栄一の『近代経済学の解明』(1950)を例示しました。 この観点から杉本栄一もそうですが、その影…

トークイベント「田中秀臣、現代経済学ひとり語り」in荻窪ベルベットサン

ほぼ毎月やってるトークイベントですが、今回は、たまにはというか初めてほぼひとりで経済問題を語ろうという企画です。ただひとりで語るのはいいんですが、やはり美女と語り合いたい(笑。そういうわけで、自分の中で最上位にいる美女、松永かなみさんにお…

論説「若者に変化を求めた関口宏の本心はやっぱり「安倍下ろし」だった 」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載のものです。関口宏氏のテレビでの発言から、マクロ経済環境と若い世代の心性との関係について考察しました。ご一読ください。http://ironna.jp/article/6819

日本国憲法第25条(生存権)とクロポトキン受容からの三つの流れ<吉野作造、森戸辰男、住谷悦治>:メモ書き

昨日の日本経済思想史研究会での講演の席上でも直観交えて話したポイントのひとつに、日本におけるクロポトキンの受容の在り方と、その後の戦後の日本国憲法、特に25条(生存権)についての思想的展開。ちなみに25条は以下。 http://law.e-gov.go.jp/htmldat…

報告資料「住谷悦治と吉野作造―東大講義から『閑談の閑談』まで―」in日本経済思想史研究会(吉野作造記念館)

本日の報告資料を以下に掲載。無断引用は厳禁。住谷悦治と吉野作造―東大講義から『閑談の閑談』まで― 田中秀臣(上武大学) はじめに 住谷悦治(1895-1987)は、日本経済学史研究の先駆者のひとりであり、また戦前は学者・ジャーナリストとして、戦後は同志…

論説「百田尚樹に嫌われる私でも、一橋大「講演中止」の判断は残念に思う」by田中秀臣in iRONNA

題名はもちろん編集部独占マターなので僕がつけたわけではありません(笑。 いつもの連載です。よろしければご一読ください。http://ironna.jp/article/6755

経済学史学会で討論者

経済学史学会で討論者になりました。 徳島文理大学でのもの。 http://jshet.net/modules/contents/index.php?content_id=108 布施豪嗣(慶應義塾大学・院)氏の「古典派としての石橋湛山」について討論者でした。上記のリンク先に、布施氏の報告の概要があり…

北朝鮮経済メモ

北朝鮮経済についてのメモの第二弾(2014年に作成して以来)。北朝鮮経済・人権問題についてのリンク集(個人的メモ)2014年9月に作成したもの http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140909#p1北朝鮮基礎データ 外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/…