著者から頂戴する。ありがとうございます。
飯田さんの解説にはほぼ異論はないけど、海老原氏の経済認識については、日本の現状を構造不況ととらえている点や雇用面での解説が循環的要因と構造的要因がうまく整理されてないので、その点では、本書の評価はそれほど高くない(献本してもらって申し訳ないがウソを書いてもしょうがないのでご容赦いただきたい)。
ただし飯田さんの最後の解説を読めば、読者はミスリードされることはないだろう。両者のアベノミクスへの評価の違いが一覧表にもなっている。
だが、そうなると小学生レベルの算数力や国語力のだけではなく、より高い経済への理解が最終的には本書に求められる。そこをどう評価するかで本書の役割が定まるだろう。
個人的には、海老原氏には経済や景気と雇用との関連ではなく、昔このブログでも評していた就職、仕事の面での著作を読みたいと思った。それらの新刊もあるようなので時間があれば読んでみたい。
経済ってこうなってるんだ教室 ―小学校の算数と国語の力があればわかる、経済・金融の超入門書!
- 作者: 海老原嗣生,飯田泰之
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: 単行本
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