ももクロちゃんたちの国立競技場ライブの初日は、自分たちの歴史を振り返り今国立に立っていることの認識&ももかの生誕&過去国立競技場で行われたイベントへのオマージュ(東京オリンピック、嵐のライブ等)の三点セットを主軸に極めて正攻法なものだった。競技場の構造の古さも無視できない制約条件になっていたが、それでもなんの変化球もサプライズもなく、まさに正攻法だけで攻める彼女たち(とスタッフ&モノノフたち)のライブは、ある意味で大きな挑戦ともいえた。
残念ながら二日間のうち初日しか行けなかったが、伝聞するかぎりこの正攻法は両日ともに貫きとおされ、まさに国立競技場でやるにふさわしい、ももクロちゃんたちの真価をガチンコで試す場所になったといっていい。会場の規模は巨大化したが、繰り返し彼女たちの「原点」「歴史」が参照され、そして競技場の過去とモノノフたちの過去の想いさえも交差する美しい五色に輝くイベントだった。
暗い夜空に消えていく五色の風船を眺めながら、まるで天の川が渦巻いて消え去るように、深い余韻を残すライブだった。
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