ももいろクリスマス2013 美しき極寒の世界:西武球場12月23日(2013年ももクロ個人的まとめ)

 ほとんど1年数か月ぶりに、ももクロちゃんたちのライブに行ってきました。まず観客の多さに驚きます。なかなか入場が終わらない(帰りもかなり大変だった)。これだけのライブになると、経済学的な関心がどうしてもでてきてしまいますね。費用構造がどうなのか、とか(笑)。

 ライブそのものの感想を一言でまとめると、感動した! というものに集約できます。特に後半、会場をワゴンや自転車などで駆け回る頃からだんだん「いま会いにいけるアイドル」の本領発揮で、ファンとの祭り感がいやがうえでも高まりました。僕もまさか夏菜子レス(笑)にどきっとするとは思いませんでした。

 これだけの大観衆にどう自分たちの思いをぶつけることができるのか。初期のころとは違って観客も実に多様になってきていて、ファンの大多数の関心をひきつけるフォーカルポイントは何か、ということに問題がなってきていますね。コアなファンが多勢だったときは、夏菜子ちゃんのエビそりジャンプなどいくつかの「ももクロらしさ」が集約していくポイントがありましたが(もちろんいまでも健在ですが)、いまはそれをちょうどぶち壊していき、新しいものに移行していく段階なのかもしれません。

 たぶん本人はそのときそのときの直感でいっているだけなので(笑)、深い意味づけを行うのもなんだとは思いますが、面白い問題提起もありました。国立競技場2daysが公表されたときに、百田夏菜子ちゃんがファンにいっていたように「モノノフさんたちがついてこれなくなるほどのもの」を彼女たちが追い求めていること、ファンもそれを待ち望んでいることに、このももクロちゃんたちの活動を契機にする「多様性を超えた何か」という問いの方向があるんでしょう。

 「いま会いにいけるアイドル」から「いま会いに行けるスター」になったももクロちゃんたちの活動を僕はできるだけ見届ける覚悟でいる。

2013年のこのブログでのももいろクローバーZ関連のエントリー
ももいろクローバーZ「GOUNN」:多様性をいかに超えるかの問いhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20131121#p1
ももクロちゃんらしくてオッケイ!(古市憲寿ももいろクローバーZ
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20130816#p1
田中秀臣×勝間和代『やる気の出る経済学〜「アベノミクス」から「ももクロ」まで〜』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20130604#p1