日本経済新聞http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASGN2600A_26042012000000
学者時代といまの日本銀行への見解は全く同じだとバーナンキは断言。
1つは、確固とした意志を持つ中央銀行はデフレをなくすための政策を実施する必要があるということだ。つまり、いまの日本銀行はバーナンキが学者時代の10数年前に言っていたのと同じように、「確固とした意思がない」としか思えないのだろう。
バーナンキはさらに、短期金利がゼロになっても中央銀行は実施できる金融政策をもっていること。いまの日本銀行のように「これは金融政策ではない」だとか「(デフレなのにw)インフレ目標を超える政策」とか「デフレは人口減少のせい」「デフレは日本の産業構造のせい」「金融政策は万能ではない」「制御できないインフレになる」などと、どんどん何もしないための言い訳しかしない、いまの現状をちゃんと正確にみている。やはり日本銀行はやるべき政策をしていない、とバーナンキにいまも見られているわけだ。
つまり10数年前に、バーナンキが「日本銀行の幹部はジャンクだ」*1といったのとまったく変わりがないということだ。しかしこの率直な物言いはまさに異例だろう。
報道をみるとクルーグマンへの反論というみたいだが。
これは邪推だが、白川方明日本銀行総裁が、海外であまりにも自行に都合のいい、しかもほかの中銀にデフレを満足に回避できてないにもかかわらず、あまりにもその「成果」(ないがw)を誇張していたのに反論したかったのだろう。
この率直な物言いの遠因は、白川総裁の海外での無責任な発言にあるとみた。
- 作者: 田中秀臣
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/05/07
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 277回
- この商品を含むブログ (45件) を見る
*1:中原伸之審議委員を抜かす